自治会を知る – 学園大和町1丁目自治会

概要

学園大和町1丁目を含む地域には約1500世帯を抱える６つの自治会があり、自主性を持ちながら「大和町はひとつ」をモットーに学園三碓地区自治連合会を組織し、防災防犯・高齢化対策・子育て支援などの全地域的な問題に一致して取り組んでいます。令和6年（2024年）4月より西千代ヶ丘自治会が加わり、7地区約2100世帯となりました。防災防犯活動に更に積極的に取り組み、西部公民館学園大和分館の管理・運営にも協力し合って、より住み良い町となるよう住民とともに日々研鑽を積んでいます。

まちの歴史

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学園大和町の歩み

概要

大和団地（現、大和ハウス工業）により造成された学園大和町は、近鉄奈良線学園前駅南口より奈良西警察署の方向へ南西に拡がり、東端は市道登美ヶ丘中町線に接し、西端は富雄駅から徒歩10分足らず、南側は阪奈道路で区切られた閑静な住宅地です。学園大和町1丁目は、その一角にあたり、大和町は『だいわちょう』と読みます。社名の大和は社長であった石橋信夫氏の出身地・奈良からとったものですが、『やまと』ではなく『だいわ』と読ませたのは「大いなる和をもって経営にあたりたい」という意味からでした^1）。

かつて学園前一帯はマツタケが採れる広い松林でした。大和団地による造成地を公団や公共団体などが造成するニュータウンとは異なるイメージを強調し、夢のあるものにしたい、という願いから呼称をネオポリス^※とし、昭和38（1963）年9月に千代ヶ丘を含む約18万坪の学園前ネオポリスの中に学園大和町住宅地は造成されました^2）3）。平成27（2015）年3月31日現在の総区画数は2480、約25万坪です^1）。

^※ネオポリスとは、ギリシャ語でネオは新しい、ポリスは古代ギリシャの都市国家を意味する、当時の大和団地専務が考えた造語

『航空写真　昭和36年6月19日撮影』

昭和30年代学園前造成工事中　1
写真提供：吉田守氏
奈良県立図書情報館今昔写真WEB蔵

『学園前ネオポリス　昭和38年3月』

昭和30年代学園前造成工事中　2
写真提供：吉田守氏
奈良県立図書情報館今昔写真WEB蔵

『学園前ネオポリス　昭和40年3月』

昭和30年代学園前造成工事中　3
写真提供：吉田守氏
奈良県立図書情報館今昔写真WEB蔵

『学園大和郵便局が開設』
昭和47年7月1日発行　奈良市民だより

古都の暮らし•人2005年　昭和20年代から30年代
入江泰吉写真集より

『完成した学園前ネオポリス』
昭和50年11月1日発行　大和ハウス工業株式会社大和ハウス工業二十年史

〈参考文献〉
1）大和ハウス工業の６０年　平成28年2月29日発行　大和ハウス工業株式会社
2）大和ハウス工業の３０年　昭和60年10月20日発行　大和ハウス工業株式会社
3）大和ハウス工業の４０年　平成7年7月1日発行　大和ハウス工業株式会社

発展

駅と住宅地の間は徒歩で移動できますが、バスも利用可能です。駅から住宅地行きのバスは昭和37年１月から近畿日本鉄道のバスで運行されていた学園五条山線が西郊住宅前止まりだったのを昭和38（1963）年6月1日に奈良交通が引き継ぎ、昭和40（1965）年12月26日には学園前駅・学園大和町５丁目間が2,4キロに延伸されました。昭和45（1970）年には近鉄奈良線が難波まで乗り入れし、それに伴い、同年、西千代ヶ丘２丁目への系統を新設しました。大阪都心部への通勤が便利になり、人口が年々急増した頃です。当時のバスの運賃は30円でした。

朝のラッシュ時にバスの渋滞遅延が解消し便利になったのは、昭和60（1985）年3月25日からです。学園前駅に通じる南北道路で午前7時15分から8時15分までの1時間、バスやタクシーなどを優先させ自家用車の通行を規制したためです。平成5（1993）年10月1日のデータでは学園大和町５丁目行きで1日75回、西千代ヶ丘２丁目行きでは1日に96,5回も運行されており、輸送力が増強しました。令和になった現在でも警察官の誘導の下、駅に向かうバスやタクシーなどの優先策は継続しています。